稜和INTL Topics

コンサルティングチームの活動日誌をブログ形式でお伝えして参ります。

中小企業の「思考停止」、、、

先日 経産省主催の 中小企業向けセミナーに参加した 我がチームスタッフ

が、持ち帰ってくれた 資料を 読んで

「なるほど、なるほど、、」とうなずく部分を見つけた。

f:id:ryohwa:20160209124932p:plain




中小企業の思考停止

つまり、一般的な同業界で 長年に渡っての体験が積み重なると、日常的な業務

には疑問を持たなくなり、新しい方法を工夫しなくなる傾向がある。

経験が 思考の足を引っ張るのだ。業界に精通しているとの自負から、

経営者自らのスキーマ〈思考方法〉の限界にきづかないのである。



その道  何十年!     元祖 老舗!の 人間国宝。。

重みのある キャッチではあるが、、



今一度 業界の常識を疑ってみたり、他の世界の知恵を学ぶ

そんな柔軟性が 成長企業の経営者には 必要だ。



過去の成功体験こそ、企業の思考停止の因子となっていることに

築いて欲しい。     



なかなか  一朝一夕には 変えれない。



何故なら 思考停止の前に 人間には 「思考の癖」があるからだ。



と   自分に言い訳をしながら 資料を読ませて頂いた。

中国 青島からの帰国レポート 、、

先日 青島在住の森本さんが一年ぶりに帰国、生々しい中国の経済事情

を沢山話して頂いた。

2013年 オープンした 「レストラン beef&café」を 旧正月を待たずして、

今月末で閉店の決断をした事、、愕然とした。

f:id:ryohwa:20130128200434j:plainf:id:ryohwa:20130310124244j:plain



昨年 夏前より、急激に売上が低下。

それも 急降下である。2014年度 の同月比60パーセントの落ち込み。

まさに「晴れのち 土砂降り洪水」なのだ。



原因はといえば、

PM2.5による深刻な大気汚染、外食どころのさわぎではないそうだ。

株価の急落による心理的な影響、実質経済成長率が、市場の予想を下回ったこと。
一気に 財布の紐がギュッと締まったそうだ。



近隣の店舗の 軒並み閉鎖、売却への加速、いかにして撤退するか、

いい料理を提供しようなんて空気は 微塵んも感じられないそうだ。



「森本さん」と言えば、日本を代表する大手量販店のバイヤーを

数十年 経験され、中国青島においては、青島の実業家の依頼により、
シンガポール料理店を、敏腕な手綱さばきを発揮して 繁盛店へと
導いた スペシャリストなのである。



日本から 腕のいい 調理人を送り込んで欲しいとのリクエストに対して、

満足いくお答えが出来たのが、4年前。

その後 意気投合し、何回か 青島でも、青島ビールを呑みながら、

夜遅くまで 語りあった。随分と 生の中国情報を頂いた。

今となっては 懐かしい。

f:id:ryohwa:20110418185930j:plain



日中間ビジネス、、、時代を読むというより、風向きすら読みにくく

なってしまった。



ただ このような状況の中に、、新たなチャンスが 潜んでいるのも

事実である。

「創業支援セミナー」に思うこと

先日 我チームメンバーである藤井氏が 摂津市商工会議所において開催された
「創業支援セミナー」に参加しその報告を聞きました。

f:id:ryohwa:20160122144132j:plain

 

参加者リストを拝見し まず驚いたことは 女性がほとんどであること
おまけに 某らの「モノ」を売りたいという起業家志望が ほとんどいないこと。

 

f:id:ryohwa:20160122143954j:plain
数年前には 創業 起業の支援セミナーと言えば
オーガニック(有機栽培)野菜、化粧品を販売していきたいといった、
健康をテーマとした「モノ」が多かったのである。

変わって 最近では メンタル ココロにいいという「癒しビジネス」が急速に
増えてきた気がする。
まさに 世相を反映してるのかもしれない。

世の傾向 流行を感じる そしてビジネスのヒントは 本屋の店頭からというの
が持論であった。

起業、創業セミナーの参加者の方々の「事業内容」、、ここには大きなヒントが
隠されているのかもしれない。

そんな角度から眺めてみた。     大きな「気づき」、、  
また一つ 引き出しが増えた気がした。

「営業中店舗を閉める、、タイミング」のご相談

先日 ある小売店(飲食店)のオーナーから、店を閉めるタイミング、

決断の時期について 相談をうけた。



僕自身 35年の事業歴の中で、国内外問わず 各種小売店を経営してきた。

オープンのタイミングの数百倍 難しいのが、閉めるタイミングである。


f:id:ryohwa:20081206145726j:plain

(写真は本文とは無関係です)


売り上げに貢献している優秀な店長が退職した。

近隣に 同業他社が進出してきた。

店舗周辺の 人の動きに変化が。   など 様々な要因がきっかけで、

閉めることを 考え出すのである。



しかしながら  なかなか 決断しにくいのが 殆どだ。



今回の相談で 僕がオーナーの方にアドバイスをした事は、

「その日の売上予想と実売り上げに どれくらいの差がありますか?」



オーナーの方は きょとんとされた。



商売、 特に小売店を経営している場合、その日の売上予想は

だいたい 次の要素を参考に考える 。



・今日の天気なら
・今日は給料日前だから
・去年の同日は、これくらいの売り上げだったから、、おそらく 〇〇円ぐらいかな?
など


果たして 予想と実際は どうだったか!



この視点は、非常に大事なポイントである。



予想売上と実売上に かなり大きな差がある。

つまり 予想できていないのである。

 過去データが反映出来ない状態なのだ。



要するに「読めていない状況」、、、、



こうなれば、オーナーの采配に狂いが生じるのは必至だ。



業績不振の原因は「 外部要因より内部要因!」

どの 教本にも書かれている。



内部要因の中でも 僕が最も重視する事は

オーナー自身が事業に対して「勘が鈍っていないか?」である。



オープンのタイミングは データは勿論のこと、

オーナーの勘で 出店を決断したはずだ。



今日の売上予想、今週の売上予想、今月の売上予想

現実の売上高との乖離。



店の移転、閉店、異業種への業態変更、

事業の方向転換のタイミングほど 難しいものはない。



今一度 「勘ピュータ」の精度をチェックして頂けませんか?

とアドバイスさせて頂いた。


2016・・・今年も 「読みにくい年」に。

年明け早々

・中国株式市場 暴落 東京も追随しての急落 波乱の大発会

・サウジとイランが国交断絶  中東に激震走る

北朝鮮水素爆弾実験実施   などなど

                                                            予測しないニュースが続々

f:id:ryohwa:20160103151354j:plain

混乱が拡大するのか、それとも歯止めがかかり、

安倍政権が打ち出した「第三の矢」を軸とするアベノミクス第二幕の

成否は如何に?



米国に利上げによって、日米間の金利差が広がるので、マネーは

ドルに向かう。



しかし実際は、

おおかたの予想に反して、円高基調。。株安。。



法則も公式も 当てはまらなくなってきた。



コンピューターから勘ピューターへ。



本屋の店頭では、今流行の「引き寄せの法則」〈思考が現実になる〉も

いつのまにか 「引き寄せの公式」〈引き寄せの源は感情〉に押され気味。



「1ドル250円 2016大胆予想」の隣には、「1ドル100円超円高社会を生きるには」が  陳列されていた。



2016・・「読めない年」、、、かもしれない。

f:id:ryohwa:20151224130427j:plainf:id:ryohwa:20160103151427j:plain

ナレーションの収録を行いました。

稜和コンサルティングチームにはナレーターもいます。

先日、ある企業のビデオのナレーション収録を行いました。
文字数では1200文字程度ですから、原稿用紙3枚。普通に読むと、5分の長さです。

ビデオは約20分。その中で、歴史や特徴を紹介していきます。

収録はいつもスタジオの中のブースに一人で入ります。
外にはクライアント様やディレクター、ミキサーと大勢いますが、
中は孤独でヘッドフォンとマイクだけでコミュケーションを行います。

気持ちを込めて、情景を思い浮かべるように語らなければなりません。
ディレクターは微妙なニュアンスを指示してこられます。
「もう少し柔らかく」

「もう少し上げ気味で、、」

「先ほどの前半のテンションで、、」などなど、、

アクセントも、単語が重なった時には平板になったり、変化します。

f:id:ryohwa:20151213104230j:plain


普通に読むと5分ですが、収録時間は2時間でした。

声だけ出していたようですが、全身ぐったり、、
伝えるということはどんな場面でも体力勝負です。

(藤井記)

食肉輸出、小売、焼肉店、、の 「事業の立て直し」

業歴6年だが、アジア各国に 上質の和牛を輸出したり、大阪のロードサイドに

焼肉店も経営されている会社の「立て直し再生」を受けることになった。

f:id:ryohwa:20151222122844j:plainf:id:ryohwa:20151222122858j:plain


昨年までは まさに 順調に売り上げを伸ばし、輸出に至っては

和牛の上質と味の良さが アジアの富裕層に大人気の

追い風にのって 飛ぶ鳥を落とす勢いであった。


しかし 本年春頃から 風向きは 一転して逆風に。


そう、、中国の政策転換が 原因で。

一気に中国や近隣アジア諸国の富裕層の消費が萎んだのだ。


おまけに 数年前に流行したBSEにより、相当数の牛を処分したもんだから

それ以降に産まれた子牛が 十分に育っていないのだ。

いわゆる価格の高騰。


為替は追い風な円安なんだが、その他の要素が、

ことごとく 足を引っ張る格好になり、業績は急降下。


昨今の原油安、アメリカの9年ぶりの利上げ、

中国経済の不透明感、


グローバル社会になればなるほど、

中小企業にも 敏感に反応するのが早くなった。


事業の立て直し」、、、


原因のほとんどは 社内の内部に要因があるのが、
これまでの通例だった。


しかし 最近は 違う。


突然 風向きが変わるのだ。
いわゆる外部要因の原因ウェイトが高い。


そもそも 内部留保や人的戦力も脆弱なのが、中小企業の特徴。


突然の向かい風には すこぶる 弱い。


経営哲学や 経済理論という昔ながらの 抗生物質では

治せないのである。