稜和INTL Topics

コンサルティングチームの活動日誌をブログ形式でお伝えして参ります。

「営業中店舗を閉める、、タイミング」のご相談

先日 ある小売店(飲食店)のオーナーから、店を閉めるタイミング、

決断の時期について 相談をうけた。



僕自身 35年の事業歴の中で、国内外問わず 各種小売店を経営してきた。

オープンのタイミングの数百倍 難しいのが、閉めるタイミングである。


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(写真は本文とは無関係です)


売り上げに貢献している優秀な店長が退職した。

近隣に 同業他社が進出してきた。

店舗周辺の 人の動きに変化が。   など 様々な要因がきっかけで、

閉めることを 考え出すのである。



しかしながら  なかなか 決断しにくいのが 殆どだ。



今回の相談で 僕がオーナーの方にアドバイスをした事は、

「その日の売上予想と実売り上げに どれくらいの差がありますか?」



オーナーの方は きょとんとされた。



商売、 特に小売店を経営している場合、その日の売上予想は

だいたい 次の要素を参考に考える 。



・今日の天気なら
・今日は給料日前だから
・去年の同日は、これくらいの売り上げだったから、、おそらく 〇〇円ぐらいかな?
など


果たして 予想と実際は どうだったか!



この視点は、非常に大事なポイントである。



予想売上と実売上に かなり大きな差がある。

つまり 予想できていないのである。

 過去データが反映出来ない状態なのだ。



要するに「読めていない状況」、、、、



こうなれば、オーナーの采配に狂いが生じるのは必至だ。



業績不振の原因は「 外部要因より内部要因!」

どの 教本にも書かれている。



内部要因の中でも 僕が最も重視する事は

オーナー自身が事業に対して「勘が鈍っていないか?」である。



オープンのタイミングは データは勿論のこと、

オーナーの勘で 出店を決断したはずだ。



今日の売上予想、今週の売上予想、今月の売上予想

現実の売上高との乖離。



店の移転、閉店、異業種への業態変更、

事業の方向転換のタイミングほど 難しいものはない。



今一度 「勘ピュータ」の精度をチェックして頂けませんか?

とアドバイスさせて頂いた。